メキシコ・ビジャ・アルタ　中煎り　(250g)

豊かな自然、文化、民族が色濃く交じり合うオアハカ州。険しい山肌を8時間以上北に進んでいくと、伝統と歴史に彩られたサン・イルデフォンソ・ビジャ・アルタが現れます。
この人里離れた地域へ続く曲がりくねった道は、世代を超えて繁栄してきたコーヒーカルチャーへの入り口です。
先住民族であるサポテカ族の人々によってブルボン種とティピカ種が栽培されており、コーヒー栽培は農業を超えたライフスタイルとして定着しています。

時を経て、政府機関の研究でオロ・アステカ(品種)が開発され、この地域にも導入されました。
この変化により、ビジャ・アルタのコーヒーの風味に新たな豊かさが加わりました。

完熟実のみを丁寧に手摘み収穫されたチェリーは1粒1粒果肉が剥かれ、24時間から48時間かけてじっくりと発酵させます。
この長時間発酵は涼しい環境で行われることで瑞々しい果実感を生み出すため、まさにビジャ・アルタは高品質なコーヒー生産に適した環境と言えます。
その後、天候に応じ5日から10日かけて乾燥を行い、豆の風味を最大限に引き出しています。

この慎重なプロセスの結果、ビジャ・アルタは伝統的な栽培を維持しながら、それ以上の輝きを見せるコーヒーに磨き上げられます。
出来上がったコーヒーは農家1軒1軒の技術と想いの具現化であり、自分たちの豆が世界中に届くことを心から願っています。

【エリア】Sierra Norte, Oaxaca
【集落】Villa Alta
【標高】1100〜1400m
【品種】Typica, Bourbon, Oro Azteca
【プロセス】Washed